絵本の真似び(まねび)

子どもが読んでいる本を紹介していきます。

「じぶんでひらく絵本 4冊セット」H.A.レイの仕掛け絵本は、昔なつかしくて、とても楽しいです。

今日、紹介するのは、H.A.レイの「じぶんでひらく絵本 4冊セット」です。仕掛け絵本ですが昔懐かしいにおいがします。

今日の紹介は、H.A.レイの「じぶんでひらく絵本」です。2歳にもなってくると、だんだん自分で絵本をめくりたがりますよね?まだ読めないんですけど。

そんなときにおすすめの1冊、というか4冊セットです。

 

「じぶんでひらく絵本 4冊セット」を見つける

近くにある絵本が山ほどある本屋さんで、子どもと遊びながら、絵本をながめていたら、目に飛び込んできたのがこの本です。

どこか懐かしい雰囲気の絵。

紙も画用紙のような感じで、本の閉じ方も、自分で製本したような、そんな感じのお世辞にも豪華とはいえない作り。

でも、どこかで見たような…。

自分の記憶が間違っていなければ、こんなような本を読んでいた記憶がある。中身はひらいてもまったく記憶がないんですが…。

でも、たぶんこういうのを読んだ記憶がある。知っているし…。

というわけで、おくさんの許可を得て思わず買ってしまいました。で、奥付見ると、やっぱり初版は1970年発刊。

そうだよな。たぶん、こういうのが自分のころにあったんだろうな。家にあったのか、図書館とかで読んだのか、それとも友達の家とか、お店とか病院の待合室か、どこかはわからないけれど、たぶん、どこかで読んだんだよな…。

なんだか、とても懐かしい気持ちになりました。子育てって、子どものころのことを追体験できて、大人になったら行かない場所ややらないことや食べなくなったものに、もう一度出会えて、なんだかすごくうれしいです。

本も一緒。もう読まなくなったものに、子どもの目線で出会うのって楽しいなと思います。

 

「じぶんでひらく絵本」。2歳の前ぐらいから、自分でページをめくりたがる。

買った動機は、今も書いたように、なんとなく自分が読んだことのある絵本であるような気がしたからです。

一方で、子どもの様子からすると、2歳になったあたりから、本を自分でひらきたがるんですよね。

で、まだ字は読めません。一方でだんだんお話っていう概念がわかるようにはなってくる。で、真似をしたがるわけですね。

これはたいてい、覚えて言葉を発するという形になってきます。

その準備段階みたいなところに、絵を見て「〇〇だ!」というのがあるような気がします。

こういう感じをなんとなくつかんでいたので、この本いいんじゃないか、と思ったのが、ぱっと買ってしまった二つ目の理由。これはたぶん当たり、というか、気づくのが遅かったぐらいで、このあと、保育園においてあった「おやさいさん」とか「ぼうしとったら」とか「おめんです」とかのシリーズを買わされまくることになります。まあ、このあたりはまた後で。

つまり、1歳ぐらいでひたすら、絵を見て喜んでいたのが、2歳前後になると、そこに何があるかとか、何かしてるとか、本の内容や思ったことを口にするようになり、お話を楽しめるようになる。もちろん、絵を見ながらお話を覚えるという流れもあるんですけど、その前におそらく、自分でページをめくって、「〇〇だ」というような「本を読む真似」が始まる。そういうときに、こうした仕掛け絵本はとても有効かもしれない、ということです。

 

4冊の紹介「さあたべようね」「だれのうちかな」「おかあさんとこども」「サーカスをみよう」

4冊とも、右側のページが長くなって、折りたたまれているんです。当然、最初は普通のページです。

たとえば、「だれのうちかな」だと、普通にページをめくったときは、誰もいない「うち」なんですね。でも、右側のたたまれているところをひらくと…動物が現れる。

まさに「だれのうち?」「はちさんのうちだ!」みたいな感じ。

こどもが喜びそうでしょ?いろんなおうちがあって、それをめくると動物が出て来る。うちでやるとほとんどクイズ大会。自分で、開く前に「〇〇さんのおうち」といってから、ひらく。親は「すごいねえ!あたり!」みたいな感じです。

「おかあさんとこども」はおかあさんがいて、ページをひらくとそこにこどもがあらわれる感じ。

「サーカスをみよう」は、サーカスをしていて、ページをひらくとその演目が始まったり、展開したり…。意外な展開になるものもあって、おもしろいです。動物もいっぱい現れるから、こどもも喜ぶし、水に落ちたりすると面白がって笑うし…ラストのキャスト全員登場は、すごく豪華で、得した気分になります。

たぶん、うちの子が一番好きなのは「さあ、たべようね」で、舞台が動物園なんですね。で、餌をあげにくるんですけど、ページをめくって動物が現れる。これが楽しくて仕方ないみたい。で最後は、人間なんです。二人の子どもがいて、めくると屋台でアイス買うんです。このページ見て、「アイス食べよう!」とかいって、アイスをねだるわけですね。

これ、単純だけど、すごくおもしろいですよ。ほとんどぼくらに、ページをめくらせてくれません。

作者はH.A.レイさん。そうです。おさるのジョージです。なんとなく絵でわかりました?だから、おさるのジョージが好きな方は、そういう点でもおすすめです。

うちの子は、こちらが先なんですが、結局、今はおさるのジョージに夢中で、おさるのジョージシリーズの絵本も買い始めているところです。