今日は、「おとえほん」です。保育園で読んでもらってほしがった絵本です。
体験型絵本はどれもよくできている!
子育てをして、絵本を読んできて気づいたのは、子どもが体験するおもちゃのような絵本がたくさん出版されていること。しかもよくできていますね。
びっくりです。
文学を専攻して、国語を教えてしまっている私は、「こんな絵本を読ませたいなあ」といういわゆる「よい絵本」をイメージしていたんですけど、なかなかそうはうまくいかない。
もちろん、生まれたてのころは、どんなお話を聞かせようが、同じだったので、それは「よいお話」を読み聞かせても大丈夫だったわけですが、0歳で、実際に「本」というものになんとなく興味を持ちだして、1歳ぐらいになって本を読んでもらうということがなんとなくわかる、この時期は、まあ、よいお話なんて、どうにもならない。
ストーリーなんてついていけないし、集中力が持たない。
まあ、それでも当然、絵を見る、話を聞く、っていう練習にはなりますけど、親がストーリーにこだわっちゃうと、子どもの立場からすれば、「おもしろくないよ」ってことになります。
実際に育てるとわかりますね。Eテレの教育番組だってそうじゃないですか?最初は「いないいないばあ」ですけど、ほとんどストーリーはないですよね。「おかあさんといっしょ」でようやくストーリーっぽくなる。
あの時期は、映像と単語を組み合わせたり、音とか、動きを見たり、必ずしも、そのひとつひとつの意味のつながりはどうでもいいんですよね。
それこそ、ボールが動くのがおもしろいみたいに。
そんなことに気づくと、うちでもそういう本を買いたくなるわけですね。
お姉ちゃんが選んだのは、これでした。
「おねえちゃんが選んだ」というのは、「言った」ということ。というわけで、買ったのは2歳ですね。というのも、これは指示があって、その指示に従う、という形になっているから。
少なくとも、言っていることがわかるようにならないと、楽しめない部分がありますよね。
その後、保育園で、このシリーズの本を見つけてくるわけです。
「おとえほん」は擬音と動きがおもしろい!
これは保育園で読んでもらったらしく、そこで気にいって「買う」っていってきかなかったやつですね。
※大きい画像は絵本ナビの作品紹介へのリンクです。
青まるの「ぽん」を指でおして、「ぽん」という、そんな感じの本です。途中で、赤まるの「ぱん」がきて、それからきいろまるの「ふあうう」があらわれて、最後は、なんだかわからない音がいっぱいになっていきます。
「まるまるまるのほん」は、体験型なので、手をたたいたり、おしたり、かたむけたり…という本ですから、言葉の意味、指示の意味がわかって、それで本が変わっていくというおもしろさですが、この本は、読んで聞こえる音のおもしろさですね。
そう考えてみると、どう考えてみても弟向けです。
言葉の意味とかよりも、なんだかおもしろい音がする。しかも絵の色はきれいだし、基本的なアクションは、まるを指でおしていくだけだから、それを真似するのは、今の彼の得意技。
指でマルをおして、変な音を出すと、自分もおしてみたくなるみたい。そうやって、音を出してあげるとおもしろくて仕方ないみたいです。
というわけで、当時2歳のお姉ちゃんが選んだ本ですが、今はどっちかっていうと、弟用の本として活躍しています。
「だるまさんシリーズ」と「おめんです」というようなのが、赤ちゃん向けかなと思うんですが、こういうのも喜ぶんですね。