絵本の真似び(まねび)

子どもが読んでいる本を紹介していきます。

読み聞かせの1年

今日は今年の読み聞かせについてです。

昨年、子どもが小学校に入学いたしまして、その学校で朝の読み聞かせボランティアの募集がありました。

たまたまその曜日が、自分の仕事の都合がつきやすい曜日だったこともあり、思い切って読み聞かせに参加することになりました。

確かゴールデンウィーク明けだったと思いますが、見学の時間があって、子どもの授業参観のつもりで見に行くことにしました。

実際、行ってみると、全てお母様方で、しかもある程度人間関係もできているような気がして、ちょっと気後れしてしまいました。今から思うと、だから参加しやすかったのですが、見学も放っておかれたというような印象がして、なかなかこれははいりにくいな、と思ったのを覚えています。

でも、男の人、というあたりに興味をもたれたのか、校長先生などからも「是非」と言われたこともあって、結局勇気をもって参加することにしました。

今から思うと、ですが、この朝の読み聞かせボランティアは、本当にその時間に参加するだけの気楽なものだったのです。

だから、前後に打ち合わせもないし、勉強会もないし、もちろん懇親会もありません。あることがいけないわけではないし、もしかしたら少し寂しい部分もあるかもしれませんが、でも、だからこそ、気楽に参加できるボランティアだったわけです。

だいたい、「ある程度人間関係ができているから入りにくい」という感想と「ほうっておかれた」という感想って矛盾してますよね?

つまり、自分としては「あんまり人間関係が面倒なところはいやだな」と思いつつ、「関係の中に入れてほしいな」って気持ちがあるわけです。

で、どっちの方が楽だったかといえば、やっぱり、何もない方が楽でした。朝行って、読んで、終わったら速やかに仕事に行く。

もちろん、その前後で隣になったお母さんと、机の上に用意した本についてお話をしたりすることはあります。それで十分。

というわけで、楽しく1年、読み聞かせを進めてきました。

で、今年です。

年がかわれば、自分の仕事の都合も変わる。というわけで、今年も読み聞かせができるか、どきどきしておりました。

で、今日、確認しましたところ、なんとか継続できそうな予定でした。

ほっと一息。

というわけで、まだ依頼されているわけでもないのですが、今年1年間、読み聞かせを継続してみようと心で決めてみました。

なんだか、世の中がギスギスして、なんだか濃い人間関係が怖くなってしまう今日この頃です。深い人間関係を築けば築くほど、何かしら面倒なことが起こってくるような気がして仕方がありません。たぶん、ですけど、世の中は個人主義的な考え方がどんどん大きくなって、人間関係もサービスで語られるような状況に近づいているんだろうと思います。だから、信頼とか信用とか尊敬とか、そういう言葉がどんどん必要なくなっていく。逆に言えば、人に奉仕すると裏切られるような、そういう関係がどんどん出来上がってきています。

とはいえ、そういう「サービス」で語るような中では、人間関係はそれはそれで息苦しくなってしまいます。そこに風穴をあけるとしたら、「ボランティア」なんだろうと思っています。

そもそもボランティアに参加している時点で、見返りは期待していないと宣言しているのに等しいですし。

自分が何かに参加して、その参加したことに満足する。

少なくとも自分にとっては、それ以上でも、それ以下でもなくて、それでも参加することで、生きがいというか存在価値というか、そういうものがあるわけです。

残念なことに、仕事は今や金銭を得るための手段であって、それが得られる分には余計なことには手を出さないのが一番であるように思います。

そうなればなるほど、ボランティアとして社会とどう関わるかというのが問われてくるというか、たぶん明確になってきたんだと思います。

というわけで、きっと、こういう募集がされたりするんじゃないかと思いますが、みなさんもふるって参加しましょう。

私も、また一年がんばってみたいと思います。