絵本の真似び(まねび)

子どもが読んでいる本を紹介していきます。

英語教育と絵本。英語の絵本はやっぱり名作から 「Swimmy」

今日は「スイミー」ですが、うちにあるのは洋書なので「swimmy」です。英語の絵本の話をします。

 

英語の絵本を買うからって英語教育に熱心なわけではない…

今日の紹介は、英語の絵本です。英語の絵本を買うなんていう話になると、なんだか英語教育に力を入れているなあ、ということになると思うんですけど、決してそんな感じはありません。

まあ、入れていないかというと、入れてなくはないですね。英会話教室にも行かせちゃうし、しまじろうの英語もはじめちゃったし…。バイリンガル幼稚園の検討も、まあ、一応したし…。

でも、そんなに今から必死にやらなくても、と思ってるんですよね。英語なんて結局は継続だから。ぼくら親がもう少し英語ができて、日常的に英語で話しかけることができたらいいんでしょうけど、無理ですから。とりあえず、近くに英語がある環境だけ作って、そのうちできたらいいな、とか思っているわけです。

「その割に英語の絵本があるじゃないか!」というつっこみが入りそうですが、これは私の仕事柄。要は私立の中高一貫につとめていますから、自分がクラスや学年を持ったときに、東京ブックフェアとかに足を運んで、洋書を買っておいたりしたんです。でも、今はクラスももってないし、学校全体でもその手の取り組みが始まっていますから、自分の家にあります。もともと買ったのも自費ですし。

その中には有名なのもあれば、そうでないのもあります。で、英語の絵本が少しあるんですね。

 

絵本で英語を教えるなら絵でストーリーが終えるもの。「絵」「日本語」と英語の対照が必要です。

じゃあ、実際にどうやって絵本を読むかって話になると、英語で読んでもなかなかもたないです。だって、日常使っていない単語や文をいきなり使っても、無理ですよね。もちろん、簡単な名詞は結構なんとかなるんです。

犬の絵を見て、「イヌ」なのか「ワンワン」なのか「dog」なのかはたいしたことではないようで、ついてこれる。でも、簡単な動詞を使って文にするとなると、これが難しい。なにしろ、親であるぼくらが日常的に使えませんから。

英語教室行っても、「わかる」っぽいんですけど、「It's」「I'm」とかつけられないんですよね。「ザ・日本人」て感じ。これは今のところ、ぼくの子に生まれた以上仕方ない。

だから、まずは、日本語で話を教えないと意味がありません。

そういう意味で、英語の絵本を買うなら、まずは絵でストーリーを追えるものがおススメだと思います。もし、できるだけ英語教育を英語っぽく読んで教えたいなら、これが条件。絵を見ながら、書いてないことでも、英語で説明できれば最高です。

でも、ぼくらみたいに親が英語をできないとなると、やっぱり日本語で説明して、話を分からせてから英語っていう流れになります。

そうなってくると、条件は、

  • 絵でストーリーを追えること。
  • 親がすでに知っている話であること。

のふたつ。つまり、英語の名作絵本が、便利なんですね。

「swimmy」は絵がとてもきれいだけど…

「スイミー」は昔、小学校の国語の教科書で読んだ記憶があります。実は、レオ=レオニさんの素敵な絵にあんまり印象がないんです。谷川俊太郎さんの訳。

※大きい画像は絵本ナビの作品紹介へのリンクです。

だから、絵本としてではなく、文章として読んだのでしょう。絵本で読んでみたときに、「あれ、こんな話だっけ?」と思った記憶がありますが、教科書の方も谷川俊太郎さんのようです。話は同じでも、絵本なのか童話なのかぐらい違うんじゃないかと思います。

実際、絵本でみると、絵がきれいなんですけど、きれいすぎて、説明してあげないともしかしたら、なんだかわからないかもしれないですね。

だから、日本語が必要。

たぶん教科書とは違っても、話はわかりますから、なんとか日本語訳はしながら読めます。だから、なんとかなりました。

なんて思っていたら、英語と日本語両方で読める本も出版されているんですね。

結局、シンプルにいえば、うちでは日本語で読んでいます。2歳のころは、どっちにしろ、親が読むしかない。魚とか海藻とかは、英語でもいいんですけど、山場のスイミーががんばるところは、どうしても日本語じゃないと、日本語しかふだん使っていない我が家ではどうすることもできません。

英語も結構読みましたけどね…。

というわけで、子どもが成長してきて、英会話教室の成果が出始めたら、もう一回英語で読んでもいいかもしれないですよね。話はだいたい覚えているわけだから。3歳になった今、英語で読んでみたいなと思います。

ちなみに、ですが、うちの子はおさかなが大好きなので、このお話も大好き。そして絵が好きになれば、グラニフでスイミーが出たときは、さっと買って喜んでそればかり来ていました。お母さんとおそろいで。

 

「スイミー」の話を絵本で読んで

国語の教科書の記憶は、一匹だけ黒くて仲間はずれにされていたスイミーが、それを利用して、目となり大きな魚に立ち向かうという話でした。だから、「いじめ」というか、人と違っていることで仲間外れにされているんだけど、その違っていることが仲間を救うことになるし、また、団結することの必要性、みたいな話だった記憶があります。

実際、どうだったかわからないけど、そういう記憶になっているということは、そういう授業をされたっていうことだと思います。

でも、レオ=レオニの原作絵本は、なかまはずれの部分がなくて、大きなおさかなに襲われてはぐれたスイミーが、泳いでいるうちに不思議な生き物をいっぱい見て、だんだん元気になって、そんなおもしろいものがあるのに、怖くて岩のかげから出られない仲間たちのために、考えて考えて考えて、あのラストを思いつくという話。

どっちかというと、好奇心とアイディアの物語でした。

いやあ、国語の授業ってこわいなあ、と。

まあ、日本人ぽい授業のような気もするんですけどね。国語は道徳っていうか。

でも、できれば、作品はきちんと作品として読んでみたいですね。あ、もし、国語の教科書の谷川俊太郎さんのものが、「仲間はずれ」のものだとしても、そうならそうやって読解するのは国語力だし、原作をもとにどういう物語にするかは作家の仕事ですから、谷川俊太郎さんの仕事を否定するものではありません。

印象的だったから覚えているわけだし。すごいですよね。

単純に、自分が国語の先生なので、作品の意図をこえて恣意的にもっていかないようにしないとねっていう自戒ですので、批判ではないですからね。