今日は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」です。
私は、大学時代宮沢賢治を研究しまして、なので宮沢賢治には相応の思い入れがあります。とはいえ、教員になってつくづく思うことは、思い入れのあるものを扱うことがどれほど難しいかということ。
軽くあつかえればいいんでしょうけど、思い入れがあればあるほど、なかなかうまくいかなくなる。
授業もそうだし、読み聞かせもそう。
一度2年生の時にチャレンジしておりまして、惨敗でした。
そもそも時間が足りなかった…。いちいち目を本にうつしたら、無理だと思って、原稿を別にして、絵だけを見せていたけれど、焦ってクラスの反応を見ることもできなかったし。
というわけで、読み聞かせにもずいぶん慣れてきた3年生で再度チャレンジすることにしました。
今度は「注文の多い料理店」
※大きい画像は絵本ナビの作品紹介へのリンクです。
言わずと知れた、言葉遊びのお話です。
ところが、ですね。
3年生だと思って、この本を携えて学校に行った日が、なんと4年生でして、そこで一度読み聞かせをし、さらに3年生でもう一度やる…という展開になりました。
4年生のクラスでは、さすがに何人かお話を知っていて、その子たちが展開を知っているから、雰囲気を作ってくれました。
「あ~、まずいよ」
みたいな感じで、声に出してくれるので、それにあわせて、クラス全体が「どうなるの~」という感じ。
3年生は知っている子はあまりいないようで(うちの娘は当然知っているはずですが)なんだか怖い話のような、固唾を飲んで見守るようなそんな展開になりました。
学年やクラスが変わるだけで、反応がこうも変わるのか、という感じ。
4年生ではおもしろがりながら、3年生ではこわがりながら…。
思ったよりはうまくいって、ほっとしました。