今日は「さつまのおいも」です。買ったあと読んだ回数ではトップクラスのお気に入り絵本です。
保育園のおかげで、知らなかった絵本をたくさん覚えることができました。その中の一冊が「さつまのおいも」です。
保育園では、本を読むことにとにかく夢中!
何度かここで紹介してきましたが、保育園に通う中で、たくさんの本を読み聞かせてもらっているようです。どういうふうに保育園で過ごしているのか、わたしにはよくわかりませんが、とにかく本をたくさん読んでもらっていて、そして本を読むのが好きなようです。
迎えにいくと、部屋を掃除していたりするんですが、そうすると子ども達を一カ所に集めるために読み聞かせをしています。みんな体を乗り出すように聞いています。今はお迎えの時間がはやくできていますが、ぎりぎりのころは、いろいろな年齢の子が上から下まで一カ所にいて、そしてみんなで読み聞かせをしてもらっているんですね。
みんな夢中です。
そんなこともあって、保育園に送っていくと、うちの子は本棚に走って、本を取り出して、自分の席と思われるところに必ず行って本を読んでいます。字は読めないんですけど。(正確にいうと、ひらがなは読めなくはないんですけど、文としては読めないと思います。)
保育園に感謝です。
うちが保育園に入れているのは当然教育的な理由でなく、両親の仕事の関係であるんですが、こうしていろいろなことをやってくれるのはありがたいかぎりです。
本当によくみてくれていて感謝。大変だとおもうんですけどね。
そんな保育園での、読み聞かせの中から、本を買いたがる、というのは、ここまで何度も書いた通りですが、そういう中の一冊を紹介します。
「さつまのおいも」
「さつまのおいも」は、本屋に行く前から、なんだかずっとほしがっていました。本屋にいってからも、「どこにあるの?」「あ、あった」「これこれ」という感じで、あっという間に本人は買うつもりに。
こっちとしては、もう少し、いろんな本を「どれにしようか?」「これもいいね」「どっちにする?」とかやりたいんですけど、まあ、一応「これもいいね」とかやるんですけど、「こっちがいい」。「どっちにする?」「さつまのおいも」…。まったく意味がなかったですね。
この本のおかげで、うちではしばらく「おいも」は「さつまのおいも」。ただの「おいも」でもなく、「さつまいも」でもなく、「さつまのおいも」でした。
※大きい画像は絵本ナビへのリンクです。試し読みができます。
独特のおしゃれな感じな絵で、土の中での「さつまのおいも」たちの生活が描かれています。
といってもリアルなものでなく、擬人的なもの。
「おいもはつちのなかでくらしています」
ごはんもたべて、はもみがいて
トレーニングしたり、おふろに入ったり…人間と同じように生活をしています。みんなで寝てたりね。
で、そこにこどもたちが遠足(?)で畑にやってきて、つなひき。芋掘りにきたんですね。みんなで掘り出されないように、つなひきするんですけど、最後は「すっぽーん」と、外に出ちゃいます。負けちゃうんです。
全部やきいもにされて、食べられちゃう。
でも、そうすると、みんな「プーッ」とおならが出て来て、ゆうれいみたいになったさつまのおいもが、
「はっはっはっ わたしたちのかちでごわす」
でおしまい。
読む文もみじかくてシンプル。擬音も多いし、方言もあるし、なんだか読んでてあたたかみがあるんですよね。
絵がかわいいし。
おかげで、食べ物としても、「さつまのおいも」ブームがきてました。やきいも、大学芋、乾燥芋…。
絵本を読んでいると彼女がすることは、
表紙のタイトルをよむときに、一緒に指で一文字ずつ追っていく。字を読む、という感覚のはじまりでした。
そのあとは、おいもがごはんをたべたり、はをみがいたりしているから、「〇〇ちゃんみたいだね」とか、みんなで走ったり、ねてたりしてる絵を見ては、「これ、おとね。これおか。こればば。これ〇〇ちゃん」みたいに、おいもが家族にみえて、そんなこと教えてくれます。「なんで?」とかきくと「おおきいから」みたいな。
それから、後半のつなひきは、一緒に「うんとこしょ」、「すっぽーん」って騒いでました。もちろん、おならの「プーッ」はこどもは大好きだし。
こう書いてみても、けっこう楽しかったです。楽しみ方が読んでいる途中で変わっていくんですよね。これがあきない理由かも。
字を読んで、いもを自分や家族にみたてて、つなひきをして、擬音で騒いで…負けた、勝ったって。
知らない人は、本屋でみてね。絵本ナビも試し読みできますよ。