絵本の真似び(まねび)

子どもが読んでいる本を紹介していきます。

「ラッシュアワージュニア」で遊びながら、論理的思考を学ぶ。

今日は絵本ではなくて、ボードゲームの話。「ラッシュアワージュニア」の紹介です。

絵本を紹介しているこのブログですが、子育て全般についてもいろいろ書き留めたいなと思っております。

今日の紹介は、ゲームで「ラッシュアワージュニア」です。

 

ボードゲームやカードゲームは子供の論理的思考をはぐくむ。

学校の教員をしていて、思うことは「頭のよさ」とは果たして何かということです。

第一に、おそらく遺伝的なものでなく、環境なんだろうなと。小さいころからどんな環境におかれ、どんな訓練をしてきたか。「訓練」なんて書くと、ビシバシやる感じがしてしまいますが、おそらく「生活」ぐらいの話で、どんなことが要求されてきたかなんじゃないかと思います。

いわゆる「非認知的能力」ってやつですね。

www.manebi.tokyo

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おそらく、これをどう伸ばすかっていうのはやりようなんだろうということ。どんな経験をするかということ。

第二に、ほぼ同じ話なんですけど、やっぱり性格なのかな、と。もちろん遺伝的な、生まれつきの性向はあるにしても、経験の中で、どんな性格になるかは当然変わるわけで、「心の向き」というか「考え方」というか、「状況への向き合い方」「課題の解決の仕方」とか、そういうことが頭の良さにつながるんだろうな、なんて思います。

もちろん、第三に知識が必要で、「知識は世界の大きさ」ですから、「知っている」ことを増やす、ということも重要。

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知識がないけど頭がいい、なんていうことはなくて、知識と向き合い方が両方あって、はじめて、頭の良さにつながっていくわけです。

こんなことを改めて書くまでもなく、いわゆる勉強以外の勉強、学校行事とかクラブ活動とか趣味とかバイトとか旅行とか、そういうさまざまなものが、人間の「頭の良さ」につながっている…というのは感覚的にはわかっていることだと思います。

その中で、結構効果的なんじゃないかって思うのが、ゲーム。

特にボードゲームの類なんですね。

というわけで「学びの真似び」の方では、スコットランドヤードを紹介したことがありました。まだお姉ちゃんとやるには早いんですが、こうした子供とやりたいゲーム、特にボードゲームが多いんですけど、これは結構ありまして、トランプとかと合わせて、今後の教育に、役立てていく予定でおります。

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大事なことは楽しむこと、遊ぶことであって、勉強することや頭をよくすることではありません。でも、その結果、賢くなったらこれはうれしいことですよね。

私自身が子どもとゲームをしたいのは、頭をよくしたいからではなく、一緒に遊びたいから。

5歳になって、だんだんとそういう遊びができるようになってきました。トランプなら、神経衰弱とババ抜きができる。神経衰弱なんて平気で大人に勝つし。

というわけで、本屋に行くとおいてある知育玩具的なコーナーを横目で見ながら、彼女ができそうな、そしておもしろそうなゲームを探すわけですね。

やっぱりおもしろそう…というのが大事で、いくら勉強になって頭を使ってもおもしろくなければやってくれないわけで…。

というわけで、「ラッシュアワージュニア」を思わず買いました。

 

「ラッシュアワージュニア」はアイスクリーム屋さんを脱出させるゲーム

「ラッシュアワージュニア」はボードの上に、様々な車が配置され、そこからアイスクリーム屋さんを脱出させるパズルゲーム。

「ジュニア」という名の通り、ジュニアでないものもあって、「ジュニア」は対象年齢5歳から設定されている簡単バージョンのようです。

出題となるカードがレベル別にたくさんついていて、その指示にしたがって車を6×6のマス目になったボードにならべます。車は2マスとか3マスをふさいでいます。


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この車は、まっすぐ前後には進めますが、横には移動できません。ちゃんと溝があるので、車を前後にスライドさせることができるんです。もちろん、横には溝がひっかかって移動できないようになっていますから、感覚的にもわかります。

アイスクリーム屋さんを、ほかの車を前後に動かしながら、このマス目から脱出させなければいけないんです。脱出できる口は片側の一か所のみ。

シンプルなパズルゲームです。

これ、もともと欲しがったのは、車大好きな弟の方です。弟には、これがミニカーのセットに見えたみたい。しかも大好きなパトカーと消防車が見えるものだから、ほしくてしょうがない。もちろん、ゲームだとは思っていないよう。

本屋でお姉ちゃんが欲しかった本を買ってあげたときに、弟にはちょうどいい本がなくて、持たせるにはもってこいでした。

弟の宿命ですが、買う本がなくなっていくんですよね。

だって、お姉ちゃんが読んだ本がたくさんあるわけで。車とか電車は大好きだけど、車の図鑑やら、電車の図鑑やら、そんなものはすでに買ったわけで、しかも電車の話とかバスの話とかもある程度あるわけだから、なかなか弟向きの本が出てこないんです。

それに比べて、お姉ちゃんは、読めそうになった新しい本がどんどん手に入る…。こうして新しいゲームも手に入る…。兄弟あるあるだとは思いますが、やっぱり不公平ですね。でも、もちろん、2歳でいながら、こんなゲームを一緒に遊んだりするわけで、得をしているといえば、かなり得をしている気もします。

さて、このゲーム。EASYから始まるんですけど、コツをつかんだお姉ちゃんには楽勝だったようで、次から次へと課題をクリアしていきました。

こういうのって楽しいですよね。

課題がひとつずつ与えられて、できたらもう少し難しい課題が与えられる。

十分5歳で楽しめます。

あっという間にEASYはクリアして、次のレベルを始めました。

で、一応、このゲームの持ち主であるところの弟くんですが、お姉ちゃんがゲームを楽しむ間、ゲームで使っていないたくさんの車たちを、トミカのカーキャリアに載せてご満悦。

しかし、さすがにずーっと横でお姉ちゃんが取り組んで、しかも親から「すごいね~。えらいね~。さすがだね~。」とやられているのを見て、自分もやりたいと始まりました。

まあ、無理だろうなと思って、レベル1をやらせたところ、まず、ゲームのコンセプトが理解でき、ちょっと教えたら、それを再現して見事アイスクリーム屋さんを脱出させることに成功しました。

お姉ちゃんとは楽しみ方が違いますから、彼はできるようになったレベル1を何度も何度も繰り返して自慢する…という楽しみですが、まだ2歳ですから、それは仕方のないところでしょう。

だから、おそらくかなり小さいお子さんでも十分遊べるんじゃないかと思います。

レベルが上がってくると動かす手数が多くなります。

実際にお姉ちゃんにヒントをあげることを考えると、「これを動かすにはこれが邪魔だね。これが動くにはこれが邪魔だよね。で、これが動かないのはこれだよね。で、これを動かすためには…」とまさに「逆算」的思考を使ってヒントをあげることになります。

これ、たぶん手数の多い数学の問題を、解く手順を考えて、忘れずに初手からたどっていく…というのに近いなと。

結構練習になりそうです。