絵本の真似び(まねび)

子どもが読んでいる本を紹介していきます。

「あかまるいくつ?」で、知育遊び。数と色と形と大きさと。

今日の紹介は「あかまるいくつ?」です。知育遊びというか、親が子どもをちょっと賢くしたくなる下心で買った本です。

今日は、知育系の本の紹介です。心の教育もあれば、面白い本もあれば、こういう知育系のものもありますね。

 

知育系の本のお気に入りは、「まるまるまるのほん」でした

2歳から3歳になってくると、どうしてもいろいろなことを学ばせたくなってしまいますよね?「しまじろう」に心が動いたりとか…。

このあたりは家庭によって、いろいろな考え方があると思います。うちの場合は、幼児教室、おねえちゃんはドラキッズ、おとうとは公文を選択しております。「教育熱心ですね」と言われれば、それはその通りです。教育考えて選択しているわけですから。でも、基本的に「勉強させたい」ということではなくて、いろいろな経験をさせたいということで、できるだけ「遊び」にしたいんですね。

どれだけ、「学ぶ」こと自体を「遊び」や「楽しみ」にできるか?というのがポイントで、だから「早く宿題やっちゃいなさい」となるようではやめちゃってもいいかなと思ってます。「やりたい」と思えるかどうか。

もちろん、今書いたことは理想で、親も、子どもも波がありますから、楽しくやれる時もあれば、義務になっちゃうこともあるんですけど、「だいたいにおいて」楽しく遊びに行っている感じにしないと、個人的には早期教育は逆効果になるというか、よほど親が覚悟を決めて引っ張り続けるという風にしないと無理かなと思っているんです。

で、だから、読みたい、遊びとしての本で、学びが入るのが理想ですね。で、遊んでいると、じじやばばから褒められる、で、いつの間にか自信を持つ、そしてどんどん好きになる…というのが狙いではあります。

前に買ったのが、「まるまるまるのほん」。

ehon.manebi.tokyo

スイミングスクールに置いてあって、楽しそうに体験型で遊んでいく‥。最近はいい本があるなあ、と思いながら、数とか右左とか、覚えるのにいいかなと思って遊んでいた本です。

この経験があったので、ほかにもないかなあ…と思っていたら、本屋で楽しそうに遊んでいたのを、見つけてその場で買っちゃったのが、「あかまるいくつ?」です。

 

「あかまるいくつ?」は、全部が疑問系で、クイズ形式

※大きい画像は絵本ナビの作品紹介へのリンクです。

「まるまるまるのほん」の印象は、流行りの体験型の本としてのおもしろさなんですけど、指示に数があったり、色があったり、上下左右があったりするので、結果として学べる、という感じですが、この本の場合は、もっとストレートに「学び」に重点が置かれていると思います。そういう狙いで、作られているわけですね。そもそも「おやこであそぼ」とついてますし。親が、数とか色とか大きさとか形とかを教えていくっていう作りです。

ページの右側に「いろ」「かたち」「かず」「おおきさ」と勉強できるもののインデックスがついています。

こういう作り自体も、実際やる意味があるかどうかはおいておいて、「数を勉強したいなら、「かず」のところをやるといいよ」という作りで、かなり勉強くさい感じです。

まあ、でもよくできています。自分としては「勉強っぽい」顔をしているものがきらいではあるんですが、子ども目線ではそれを感じませんから、子どもはただの遊びをしている感覚になりますから、まったく問題ない。

でも、最初が簡単で大きくて、赤と青ぐらいだったのが、いろも、かたちも、かずも、おおきさも、後ろに行けば行くほどどんどん増えていって、難しくなっていく‥。よくできているなあと思います。

で、書いてある問題以外でも、いろいろな質問例が親向けに小さく書いてあって、その本を通して、どんな問いかけをすればいいかがわかります。

すばらしいです。

 

「整理」と「分類」は重要な学力のベース!

教育に長い間関わってきて、結構、わかってきたことがありまして、その中のひとつが「整理」と「分類」です。

そのうちひとつずつ書いてみたいと思いますが、たとえば、どうして本を読む必要があるのか、というのは、ひとつは「言葉の数が、知識の数で、世界の大きさ」だということ。言葉を知っていないと感情であっても表現できないし、そのことは様々な問題を引き起こすわけです。もうひとつは「主体性」。情報を自分からとるというのが、本を読むという行為で、これは「理解しよう」ということ、自分で言葉を映像に変えて、理解しなければいけないわけで、これも重要な力になります。

いわゆる勉強にあたるような、知識を入れることも大事なことです。でも、たとえば受験勉強だけで使うような知識自体は、積み重ねる必要がある以上、早くやるというメリットはあったとしても、「一時的に知識を持った」というそのこと自体が、何かを生み出すことはないと思います。繰り返しになりますが、例えば数学ひとつとっても、積み重ねが必要なので、早くやることには大きなメリットがあります。無理して急ぐ必要はないですが、「小学生だからここまで」というのはマイナスです。いけるならどんどん先に行った方がいい。でも、それは指導のテクニカルな一面にすぎなくて、ある種の賢さとは別の話だということです。

では、本を読むこと以外に何があるかといえば、「整理」と「分類」ですね。

これ、たぶん頭の整理の仕方のような話で、とても重要な能力のように感じています。私は、生徒に「マインドマップ」を教えます。

www.manebi.tokyo

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正直にいって、マインドマップをやらなければいけないことはないんですが、「マインドマップ的思考」を持っている生徒とそうでない生徒が、いわゆる「地頭」の差になっている気がします。文章や授業が自然と、整理・分類されて頭の中に入っていく生徒と、情報が一列に羅列されていく生徒です。最初のうちは気が付かなかったのですが、そういう整理をして、まとめるというテクニックを持っていない。たぶん、こういう生徒が感覚的には95%ぐらいなんです。

当然、こういう感覚は「地頭」などでなく、そこまでの環境と経験です。

遊びの中で、そういう「整理」と「分類」をしてきたかというのが作用している気がするんですね。

というのが、自分の予測だったので、こういう本は必須なのかなと思うんです。自分が欲していた通りの本でした。

あんまり、こういうのが「学習」の顔をしだすとよくないんですが、あくまでも遊びとして、経験できるといいと思います。